ワイヤーローグvsファティーグウォーロックにおける絞殺ワイヤーキープに関する考察(絞殺だけに)
ワイヤーローグでファティーグウォーロックに炎の祭壇でワイヤーを焼かれて負けた経験のある人は現状少なからずいるのではないでしょうか。
私は昨日アレク杯初戦でやられてしばらく抜け殻のようになっていました。
「はぁ~運が悪くて負けた~」
それで済ませていいのかと思って書きました。
絞殺ワイヤーをキープするべきという話ではなく、このマッチで絞殺ワイヤーは常に返すのが果たして正解なのか?という問いかけです。
以下ワイヤーのキープとは1枚絞殺ワイヤーをキープすることとします。
ワイヤーローグでファティーグウォーロックに負けるパターンは大きく分けて
1. 炎の祭壇でワイヤーを焼かれる
2. 相手に先にコンボを完遂される
の2つだと思います。
敗北率を式にすると
(敗北率)=(炎の祭壇でワイヤーを焼かれる確率)+(炎の祭壇でワイヤーを焼かれない確率)*(相手に先にコンボを完遂される確率)
となるでしょう。もちろん炎の祭壇で現地連絡員、タコロボ、イセリアル改造屋、影隠れあたりが焼けて速度が低下したりもしますが面倒なのでひとまず置いておきます。
ワイヤー1枚焼かれてもイセリアル4回の24点で勝てることもあるかもしれませんが無視します。
もちろん絞殺ワイヤーは最終ターンまでゴミなのでキープすると(炎の祭壇でワイヤーを焼かれない確率)*(相手に先にコンボを完遂される確率)が上がりますが、キープすることで(炎の祭壇でワイヤーを焼かれる確率)が下がります。
ワイヤーを焼かれる確率は山札の枚数に依存しますがキープする場合としない場合の割合はあんまり変わらないと思うので、ひとまず残り山札20枚でワイヤーを新たに引いておらず炎の祭壇を1枚使われるとき、yを(ワイヤーを返して相手に先にコンボを完遂される確率)、xを(ワイヤーをキープして相手に先にコンボを完遂される確率)とすると、その敗北率が等しくなるとき以下の式で表せます。
0.28 + 0.72 * y = 0.15 + 0.85 * x
残り山札20枚で炎の祭壇を2枚連続で使われるときは
0.52 + 0.48 * y = 0.3 + 0.7 * x
です。
0.28 + 0.72 * y < 0.15 + 0.85 * x
0.52 + 0.48 * y < 0.3 + 0.7 * x
この場合キープしない方が優れていて、
0.28 + 0.72 * y > 0.15 + 0.85 * x
0.52 + 0.48 * y > 0.3 + 0.7 * x
こうなったらキープする方が優れていることになります。
炎の祭壇を返すことで右の項は小さくなっても、左の項がそれより上がってしまったらキープした方がいいということになります。
(9月16日追記)
ワイヤーをキープすることで速度が下がり炎の祭壇を打たれる枚数が増える可能性があるという指摘を受けました。その通りだと思います。ただ、それをこれに組み込むことは難しいので記事はそのままにしてあります。
グラフで等式を表すとそれぞれ以下のようになります。
このラインよりyが上回る場合はワイヤーをキープした方がよく、下回る場合は返した方がよいということになります。
例えば炎の祭壇を1枚使われる場合、ワイヤーをキープした時にファティーグウォーロックに速度負けする確率が50%の初手であるなら、返すことで40%以下(速度勝ちする確率が60%以上)の初手にならない限り残した方がよいということになります。
炎の祭壇を2枚使われる場合、ワイヤーをキープした時にファティーグウォーロックに速度負けする確率が50%の初手であるなら、返すことで27%以下(速度勝ちする確率が73%以上)の初手にならない限り残した方がよいということになります。
炎の祭壇を2枚使われる場合だと要求される速度勝ちする確率がやたら上がってますよね。これって結構無視できなくないですか?
例えば極端な話ですが、後攻のマリガン前で
[現地連絡員、タコロボ、ガーディアン改造屋、絞殺ワイヤー]
とあった場合、私は全部キープするのが正解だと思います。
まずキープしても速度で勝てると考えているからです。
ちなみに炎の祭壇を2枚使われる前提ですと、キープしても69%速度勝ちできるとするならキープしない場合要求される速度勝ちの確率は100%を超えます。つまり何が何でもキープしなければならないということです。私はこの初手で7割切るなんて考えられません。
私はワイヤーローグもファティーグウォーロックも使用経験が非常に浅く、多くを語ることはできません。しかし、ワイヤーローグでワイヤーを焼かれなかった場合は常に勝ってますし、ファティーグウォーロックでワイヤーを焼けなかった場合は常に負けています。多くのプレイヤーはおそらく似たような感じじゃないでしょうか。
であるならば炎の祭壇による負けは無視すべきものでなく、積極的にマリガンで回避すべきものなのかもしれません。
ワイヤーを焼かれて負けるというのが本当にただの運なのか、キープした方が実は勝率が上がるパターンがあるのではないかという考察でした。仮定に仮定を塗り固めたような考察ですが、いろいろ網羅するのはきつい上にピントがぼやけるので許してください。
最後に、私が昨日のアレク杯でワイヤーを焼かれて負けたときのマリガンが以下の画像です。
もちろんノータイムでした。ですが本当に正しかったのでしょうか。